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1963年式

PORSCHE 356B Super

車両の細かな状態は
写真毎に説明があります

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魅惑のホワイトボディと
レッドインテリアカラーの共演!
サンフランシスコでレストアされ海を
渡った経歴を持つ、
希少なカルマンボディの
1963年式356Bスーパークーペ・・・。
356Bの最終製造年マッチングナンバー
車両に歓喜する・・・!

街中には最新のポルシェが溢れる今の日本社会・・・。21世紀の最先端とは裏腹に周りの空気を変えてしまう程の途方もない存在オーラを放つ、それらのデザインの「原点」である、ポルシェ工業デザインの356番目のプロジェクトがこの「ポルシェ356」でした。

ポルシェがこの車を生み出した社会背景は、長く続いた戦争が終わり、明るい未来に人々の目が向けられ始めた時代を映し出しています。新しい素材や技術によってなし得た有機的な曲線、ポップなカラーリングなどは大きな特徴で、モダンでスタイリッシュなミッドセンチュリー工業デザインとして、今後も時代の進化と反比例して存在感はより一層大きくなり続け、その稀有な存在は今後ますます光り続ける一方なのです!

今回の取材で私の目の前に現れたのは・・・存在感のあるホワイトボディカラーとレッドのインテリアのコンビネーションにオーナー様の見事なセンスを感じる、素晴らしい状態の「1963年式後期型365Bスーパー」でした!

見事な曲面が生み出す、あの「魅惑的なお・し・り」を含む、有機的デザイン・・・。ベークライトとアルミで作り上げる豊潤な意匠のステアリング・・・。機能とデザインを融合したメーター廻りを含む全てのインターフェイス類は、まさにミッドセンチュリーデザインそのもの・・・!今なおドイツの人々が愛してやまないミッドセンチュリーのデザインエッセンスが随所にみられる素晴らしい工芸品だったのです!

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サンフランシスコから近年日本へ!
素晴らしいボディコンディションと
ポップなカラーリングが
ステキな1963年後期式356Bスーパー!

ミッドセンチュリーデザインが大きく花咲いたのは当時の戦勝国アメリカでした。当然輸出国はそのことを大きく意識し、戦後復興に未来を夢見て物作りが実施されました。ポルシェ社も例外でなく、その結果としてオリジナルからポップで華やかな仕様の車両を含め、その大半がアメリカ、とりわけ西海岸に多く輸出されました。雨の少ない乾燥した米国西海岸の気候は、車の保存にとって大変恵まれていた事もあり、現在でもクラシックポルシェは米国では大変人気があり、多くの専門レストアショップが点在し、パーツ類もほとんど米国内で揃うほどです。そうです!アメリカには現在も独特のクラシックポルシェ文化が存在するのです。

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早速このクラシックモンスターを
じっくり見ていきましょう!

1963年式後期型ポルシェ356B・・・。2009年までサンフランシスコにあり、現地のクラシックポルシェ専門店でボディ・エンジンレストアを受けた記録を持つT6ボディのこの車両のVINナンバーは213XXX・・・。この車体ナンバーとエンジンナンバー70万番台から75PSを5000rpmで生み出したオリジナルエンジンを持つ「スーパーエンジン搭載マッチングナンバー」の356Bスーパーであることが確認できます。

数年前のリフレッシュペイントはその味わいをよく表しており、少々のやれ感と相まって雰囲気がとても良い車両です。ベンチレーテッド・クローム・スチール・ホイールやポルシェ・クレスト付きハブキャップなど、希少なファクトリーオプションの数々を見ることができるこの個体は近年日本へ輸入された後、クラシックカーコレクターのオーナー様の元で大切に保管され、この車を熟知した主治医の元で継続してメンテナンスを受け、素晴らしい状態で維持されています。まさにポルシェのコレクターやエンスージアストにとって夢のような一台なのです!

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1963年後期式ポルシェ356B
スーパーT6ボディ・・・。
ヒストリックバックグラウンド

ポルシェ356は、フェルディナンド・ポルシェ博士の息子であるフェルディナンド・フェリー・ポルシェによって製作されました。

小さな車に十分なパワーがあれば、大きな車に過剰なパワーを持たせるよりも、ドライバーに素晴らしいドライビングエクスペリエンスをもたらすことができる、何より運転していて最高に気持ちがいい、そんな人間の感性に響く、より楽しい車を目指してポルシェの最初のプロトタイプはプロジェクトをスタートします。

戦後間もない1948年に生産が開始され、最初の車は疎開先のオーストリアで製造されたアルミ製のボディを使用していましたが、ポルシェがロイター・コーチワークス社(現在のレカロ社)に356のボディ製造を委託したことがきっかけで生産はドイツに移ります。

1955年後半には、エアロダイナミクスを大いに意識した最先端のフロントガラスが湾曲したポルシェ初のロードゴーイングモデル356 Aが登場します。1959年末にはT5型の356 Bへとモデルチェンジ、そして1962年半ばには、今回の取材車両でもあるツインエンジンリッドグリル、フェンダー内の外部燃料フィラー、大型リアウィンドウを持つT6ボディタイプに仕様が変更になります。911ボディに変わる直前の最終バージョンの356 Cは、T6 B後期モデルとほとんど変りは無いものの、ドラム式に代わってディスクブレーキが採用されています。

「軽快で走りが爽快・・・。」 第二次世界大戦後、そのポルシェの魅力に真っ先に気がついたのは戦勝国であるアメリカの将校達でした。敗戦国ドイツ入りした当時の将校達の間でポルシェ356は瞬く間に人気になります。 また1951年、ル・マンでクラス優勝を果たしたことも追い風となり、当時のアメリカの輸入代理店であるマックス・ホフマンの尽力により、ポルシェ356は大西洋を挟んだ両国のエンスージアストを大きく魅了したのです。

1582ccのベースエンジンは60ps/4500rpmと当時としては十分な出力を持っていましたが、よりスポーツ志向の高い顧客はスーパー仕様にアップグレードすることができました。このベースエンジンを再チューニングして75ps/5000rpmとしたスーパー仕様車は、米国の資料によると僅か2229台生産となっており、今でも全世界のコレクターの間で非常に高い人気を誇っています。

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クラシックカーコレクターである
オーナー様・・・
この1963年式ポルシェ356Bスーパーは
秘蔵の一台

モダンアートから古典絵画まで幅広く収集され、普段の生活の中で芸術を心から楽しまれるオーナー様は、ロールス・ロイス、戦前メルセデス・ベンツなどの極めて美しいクラシックカーを清潔感溢れるガレージに配して観賞されます。車好きにとっての「桃源郷」ガレージはまさに「プライベート・クラシックカーミュージアム」です!

また、ここにある極上のクラシックカー達はこの上なく幸せです。ガレージの合鍵からそれぞれの車のスペアキーを長年お付き合いのある主治医様に託し、不具合が起こる前に処置する事でこの素晴らしいコンディションを保たれておられます。そして事あるごとに、その都度シチュエーションにあったクラシックカーでの移動の時間を心から楽しまれるのです!

そんなオーナー様からいつもの様に・・・「堀川さんに原稿書いてもらうのだからじっくり乗ってみて!」と有難いお言葉!このクラシックポルシェを小一時間程堪能させて頂きました!

ポルシェのボディ剛性にはいつも本当に感動するのですが、この初期の356Bスーパーにもそのボディ剛性はしっかり確認できます。ドアの閉まるサウンドまで近年のポルシェに通じるものがありそれは正に感動的な程です!安定感のあるボリューム感とこのサイズ感!今まで幾多のクラシックカーに触れて来ましたが、この年代の初期モデルから感じられるのは「流石ポルシェ」と基本設計の素晴らしさとジャーマンクラフトマンシップに敬意の念を抱かずにはいられません・・・!

ツインウエーバーでマネージメントされたエンジンは、コールド状態からでもあっさりと目覚め、あの独特の大変力強いフラット4サウンドを響かせます!この「背中からの咆哮」に耳を傾けながら素晴らしいインテリア空間をまったりと眺めるのはまさに格別の感があります!ミッドセンチュリーのデザインをじっくり味わいながらこの車に触れられる幸せ!時代を超越したまさに格別な味わいが感じられるのです!

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うふふっ・・・
これを味わったら最後だな・・・
新しい物には
目がいかなくなるな・・・」
などとブツブツ呟きながら
ギアを1速へ!走り出してみました!

軽量ながらも安定感あふれる走り!わずかな時間でしたが、それでも走り出してみると分かる深い味わい・・・!ここにはその格別感が確かに、色濃く存在するのです!まさに知れば知るほど・・・味わえば味わうほどに増すクラシックポルシェの深い魅力に是非触れて頂きたい!と正直に感じたのが私の感想です。これでワインディングなど走れたら・・・深いだろうなぁ!などと妄想しながらの体験は素晴らしく豊潤な時間だったのです・・・!

あえて欠点を申し上げるならば・・・。二度と最新の車には戻れなくなると言う事でしょう・・・・・。

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取材後記

素晴らしいクラシックカーに感激するのもさることながら、私がいつも感激するのは、オーナー様がとてつもない時間と労力、そしてお金をかけて大切にしてこられた歴史です。

「人と車の深い信頼関係・・・。」その事を精一杯表現して、良い車・素晴らしいコレクターズカーが、オーナー様が変われど脈々と受け継がれて行くことにとても深い意義を感じるのです!

筆者がかつて米国にいた経験と、アメリカにおけるクラシックカー文化を紐解き直して今回の原稿執筆致しました。戦後間もない時に製造され輸出されたクラシックポルシェは、米国においては正に文化です。それは時間が経つごとに希少性を増し、その魅力は深まり続けるのです!そこに触れる「終わりなき楽しみ」はきっと人生を大きく・深く・彩り深い物にしてくれる事は間違いありません!

「クラシックポルシェ356Bを所有し、更に育てる意味合い」は未だ見ぬ新オーナー様の人生を、きっと素晴らしく豊潤なものへと大きく演出してくれる事でしょう・・・。

「魅惑のホワイトボディとレッドインテリアカラーの共演!サンフランシスコでレストアされ海を渡った経歴を持つ、希少なカルマンボディの1963年式356Bスーパークーペ・・・。356Bの最終製造年マッチングナンバー車両」

貴方の元で育ててみませんか?

 

▲この大変素晴らしい1963年式ポルシェ365Bスーパーは現在、群馬県にあります。

個人のため消費税・諸費用等はかかりませんが、自動車税(月割り)とリサイクル料のご負担をお願いいたします。また陸送等は購入者様の方で手配をお願いいたします。

※、掲載車両は個人所有の物でオーナー様の依頼により取材を行ったものをFOR SALEとして掲載しています。

※記事内容は筆者が1時間程度の取材時間の中で、オーナー様のコメントと、見聞したものを元に作成したものですので、現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があり、記事内容に関しても全て当サイトで裏づけを取ったものではありません。 状態等のコメントもあくまで取材時の状況及び取材担当者の主観によるものですので、月日が経過して写真や記事と異なる場合がある事をご承知おき下さい。

※掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで購入を前提として検討されている方のみとさせて頂きます。

※以上の記事内容は、オーナー様のコメントをもとに作成したものです。整備履歴、修復歴などに関しては、当サイトで裏づけを取ったものではありません。

スペック

車検

令和5年5月 

走行

25608Mile表示(不明)

レストア

サンフランシスコにて
レストア済み車両

ハンドル

左ハンドル

バッテリ

長さ

4013mm

1663mm

高さ

1333mm

重量

927kg

排気量

1582cc

出品地域

群馬県